「DGマックス」ってなに? | |
肥育牛飼料給与診断ソフト「DGマックス」は 肥育牛の月齢別の栄養充足率が簡単に計算できるエクセルシートです。 コーハイ君と同じく、岐阜県職員の中島敏明氏の製作です。 牛が健康を維持し正常な発育をするためには体重と発育に応じた栄養分が必要です。 最近は子牛価格の高騰などから、肥育農家では素牛の素質を最大限に引き出し、 重量が大きく肉質の良い枝肉を出荷しなければ、なかなか利益が見込めない状況になっています。 そこで、すべての月齢で素牛が要求する栄養分を充足させ、 最大の肉量と最高の肉質が両立できる飼料給与プログラムの確立が望まれます。 DGマックスは、牛に与えている飼料の成分と給与量を入力することで、 月齢別の栄養充足率を簡単に診断することができる無料のソフトです。 まずソフトをダウンロードしてください。 それから実際に起動しながら、使い方をご覧下さい。 なお、本ソフトについては肉牛ジャーナル2018年1月号で詳しく解説しています。 (2018年2月以降になりましたら、こちらにも記事をアップいたします) |
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ダウンロード | |
下のボタンを押すと、DGマックスをダウンロードできます。 「DGマックス」をダウンロード! (170KB) マイクロソフト社の「エクセル」で製作されているため、使用するにはエクセルもしくはその互換ソフトが必要です。 ファイル形式はExcel97〜2003ワークシートです。 「DGマックス」はフリーウェアですので、どなたでも自由に無料でご利用いただけます。 |
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「DGマックス」の使い方 | |
「DGマックス」の基本情報 (画像の囲み部分に注目し、実際のソフトと照らしてご覧下さい) |
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右の画像が「DGマックス」です。 タブ(赤で囲んだ部分)のうち、 (1)・(3)・(5)が計算シート、 (2)・(4)・(6)が印刷用のシートです。 (印刷シートには1・3・5の計算結果がそれぞれ自動で反映されます) 参考として、肉牛の養分要求量と標準発育も収録しています。 ここでは、「(1)和牛去勢」のシートを用いて、使い方をご紹介します。 |
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まず最初に、シートの左上、赤い丸で囲んだ部分に「農場名」を入れて下さい。(肉牛次郎と入っているところです。上書きして構いません) 続いて、青い丸で囲んだ部分、ここに「目標体重」が書いてありますので、自分の目標とする番号を黒枠内(1と入っているところ)に半角数字で入れて下さい。 そして「7ヵ月齢時の予想体重」を、緑の丸で囲んだ部分(190と入っているところ)に入れて下さい。 7ヵ月齢時の予想体重と、先ほど青い丸のところで設定した目標に応じて、8ヵ月齢以降の予想体重が自動で変わります。 最初の設定はこれで完了です。 |
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続いて、メインとなる計算シートです。 皆さんが自由に変更することができるのは、赤い枠の部分と、青い枠の部分です。 赤い枠は、使用している飼料とその成分値です。 青い枠はそれぞれの飼料の月齢ごとの給与量です。 (初期状態では、参考として中島氏の設定した数値が入っています) |
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先ほどの赤枠・青枠の内容に基づいた、栄養分の量と充足率、ビタミン量などの自動計算結果が、緑の枠と橙の枠の中に表示されます。 緑枠内には 給与CP(kg)、CP%、給与TDN(kg)、TDN%、給与DM(kg)、DM%、給与Ca(g)、Ca%、給与P(g)、P% 橙枠内には 原物合計、原物中CP%、原物中TDN%、給与飼養NR、飼養標準NR、推定ビタミンA、配合飼料の給与量 がそれぞれ月齢ごとに表示されます。 |
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「DGマックス」を使ってみよう! | |
それでは、実際にDGマックスを使ってみましょう。 右は先ほども登場した画像ですが、お話ししたとおり、赤枠と青枠の中を自由に書き換えることで、計算値が変化します。 それぞれの枠内を詳しく見てみましょう。 |
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赤枠の中です。 もともと中島氏の設定した飼料が入力されていますが、自由に変更して構いません。 薄い水色の付いた部分に、お使いの飼料の飼料名と成分値を入力して下さい。 なお、計算シートを下にスクロールしていくと、日本標準飼料成分表に即した飼料名と成分値が出てきますので、該当するものがありましたらコピー&ペーストで貼り付けても構いません。 |
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続いて青枠の中です。 こちらにも中島氏の設定した給与量が入力されていますので、自由に変更して下さい。 それぞれの飼料の月齢ごとの給与量を半角数字で打ち込んで下さい。 単位はkgです。 なので500gの場合は0.5、20gの微量要素などは0.02と打ち込みます。 |
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ここから実践です。 試しに、中島氏の初期設定で8〜12ヵ月齢まで1kgずつ給与されている「ヘイキューブ」(赤枠部分)、これを与えない形にしてみましょう。 |
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手作業で、ヘイキューブの行の8〜12ヵ月のところにあった給与量「1」をすべて削除しました。 この画像だと小さくて分からないと思いますが、CPやTDNなど青枠内の数値が自動で変わっています。 |
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拡大してみました。 左がヘイキューブ1kg与えたとき、 右が与えないときです。 青枠内の各種数値が変わっているのが分かるかと思います。 |
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では今度は、新たにビール粕を加えてみましょう。 計算シートを下にスクロールしていくと、飼料成分表が出てきます。その中にある「ビール粕(乾)」、この飼料名と数値を計算シートにコピーして貼り付けるか、直接打ち込めば良いのです。 今回はコピーして貼り付けてみます。 コピーするのは飼料名から乾物率の数値まで。薄い水色が付いている範囲です。 |
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計算シートの飼料の欄にコピーしたビール粕を貼り付けます。 粗飼料、配合飼料、単味・添加物に欄が分かれていますので、該当する部分に入れます。 ビール粕は単味・添加物ですね。 |
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つづいて、給与量を手入力します。 今回は減らしたヘイキューブと同じ分、8〜12ヵ月齢時に1kgとしてみます。 該当するセルにひとつずつ、1と入力します。 画像では小さくて分からないかもしれませんが、CPやTDNなどの各種数値が変わりました。 |
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以上のような流れで、ご自身の飼料の内容と給与量を全て入力したら、計算シート完成です。 画面上で栄養充足率等を見て頂いても構いませんが、印刷するとより見やすいと思いますので、タブの「(2)去勢牛(印刷用)」を選択します。(赤丸部分) (注:もし3の計算シートを使用していた場合は4の印刷タブ、5の計算シートは6の印刷タブになります) 先ほどの計算シートの内容(ヘイキューブを無くしてビール粕を足した)が、こちらのページにも反映されています。 あとは普通にエクセルの操作で印刷をしてください。 なお、(2)・(4)・(6)の印刷用ページは、A4用紙1枚で印刷されるようにあらかじめ設定されています。 |
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以上がDGマックスの使い方です。 大きな表にたくさんの数字が並んでいて面食らうかもしれませんが、ご自身で入力して頂く部分は、「農場名、目標体重、7ヵ月齢時の予想体重、飼料名・飼料成分・各月ごとの給与量」、これだけです。 簡易的な栄養診断シートとして活用して頂ければと思います。 なお、使い方が分かって慣れてきましたら、初期で入っていた「給与量」は削除して、無地から入力していく方が間違いがなくなって良いかと思います。 範囲指定して数値と式のクリアで簡単に消せます(右画像)。ご参考までに。 あと、もし何か変な状態で保存してしまった場合などは、ソフト自体はこのページから何度でもダウンロードできますので、改めてやり直してみて下さい。 |
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お問い合わせ | |
そのほか、使用方法などについてご不明な点がございましたら、中島敏明氏に直接メールでおたずね下さい。 【DGマックスの使用方法、内容についてはこちらにお問い合わせ下さい】 中島敏明氏 メールアドレス t-nakashima@ccn.aitai.ne.jp 【ファイルのダウンロードに関するお問い合わせは肉牛新報社にどうぞ】 肉牛新報社 編集部 nikugyu@nikugyu.co.jp |
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使用上の注意 | |
@ 計算シート内66行からの成分値は日本標準飼料成分表の全国平均値です。ご自身の給与する飼料の成分が正確に分かっている場合はそちらを使用して下さい。66行からの表の値は上書き可能ですので、書き換えて頂いても結構です。 A 配合飼料については表示票の数値を入力しますが、表示値は現物中の最低成分保証値のため、実際の含有量はより多いことにご注意下さい。 B 計算式が組み込まれているセルなどへの操作を制限するため、エクセルの保護モードを使用しています。保護モードは任意で解除できますが、エラー防止のためにも解除せずに使用することを強くオススメします。 B DGマックスは一般的なエクセルファイルですので、使用中にパソコン等にトラブルがあったとしても製作者および当社では一切の責任を負いかねます。 |